昔々、ある小さな村に、正直者の少年が住んでいました。この少年は、村の人々が仲良く暮らせるように、毎日一生懸命に働いていました。しかし、ある日、村で大きな問題が起きました。村の広場で行われるお祭りのために、みんなで集まって食材を分けることになったのです。
村の人たちは、食材を公平に分けるために、昔から伝わる「下駄の抽選」を使うことに決めました。下駄の中に食材の名前を書いた紙を入れ、みんなが順番に引いていくという方法です。しかし、誰かが不正をしないように、下駄を隠しておくことが重要でした。少年は、その役目を任されました。
当日、村人たちが集まると、少年は堂々と下駄を見せながら、みんなが公平に抽選できるように準備を整えました。村人たちは、少年の姿を見て安心しました。「彼なら、絶対にうそをつかないだろう」と思ったのです。お祭りが始まり、食材を分ける抽選が進むにつれて、少年の公正な態度が村人たちの信頼を勝ち取っていきました。
こうして、少年が下駄を使って公平に物を分けたおかげで、村は一つになり、お祭りは大成功を収めました。この出来事は、村の人々にとって大切な教訓となり、以後「公明正大」という言葉が広まりました。正直で堂々とした態度が、みんなを幸せにすることを教えてくれたのです。