ある日のこと、クラスの子供たちは文化祭に向けて大きな工作を作ることになりました。みんなはどんな作品を作るかワクワクしながら話し合っていましたが、中でも一番熱心だったのは、材料を集めることに夢中になっている友達でした。彼は、色とりどりの紙や、キラキラのシール、さらには特別な道具まで集めることに時間をかけすぎてしまったのです。
その友達は「この材料があれば、絶対に素晴らしい作品ができる!」と信じていましたが、実は肝心なこと、つまり作品そのものを作る時間が全く足りなくなってしまいました。周りの子供たちは、彼が集めた材料を見ては感心しましたが、彼の目が輝いているのを見て「でもさ、材料ばかり集めてたら、作る時間がなくなるよ」と心配になりました。
ついに文化祭当日、友達は自分が集めた材料を前にしながら、焦りを感じていました。「どうしよう、作る時間がない!」と頭を抱えていると、他の子たちがすでに素敵な作品を完成させているのを見て、さらに落ち込んでしまいました。彼は気づきました。「大切なのは材料じゃなくて、作ることだったんだ」と。
その日、友達は「本末転倒」という言葉を思い出しました。物事の本質を見失うと、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまうということを学んだのです。次回は、まずはアイデアを考えて、そこから必要な材料を揃えるようにしようと心に決めました。こうして、彼は少しずつ成長していったのでした。