昔々、小さな村に大きな川が流れていました。村人たちは毎年、川の流れを利用して新しい道を作ることを決めました。みんな一生懸命に働き、少しずつ道ができていきましたが、天気が悪くなるとすぐにその道は崩れてしまったのです。
ある日、村の子供たちが道作りを手伝うことになりました。「今日はみんなで頑張って進もう!」と意気込んだ子供たちは、スコップを持って土を掘り始めました。しかし、午後には突然の大雨が降り、せっかく作った道が再び流されてしまいました。子供たちは肩を落として、「どうしてこんなに進んだり戻ったりするの?」と不思議に思いました。
その時、村の長老が現れ、「物事は一進一退の繰り返しなんじゃ。進んでも戻されることがある。それでも、あきらめずに続けることが大事じゃよ」と教えてくれました。子供たちはその言葉に勇気づけられ、また土を掘り始めました。進むことも大切だけれど、戻ることも時には必要なのだと学びました。
数日後、天気が回復し、村人たちは再び道作りを続けました。今度は、長老の教えを胸に抱いて「進むだけじゃなく、時には後退して様子を見よう」と考えながら作業をしました。そうして、村の道はついに完成しました。「一進一退」の経験を通じて、村人たちは協力することの大切さと、どんなことでも続ける勇気を学んだのです。