昔々、遠い国に名声高い王様がいました。彼の名前は誰もが知っていて、国中の人々がその名を口にしていました。しかし、実際の王様は、国を治める力もなく、ただ名前だけが立派な人でした。
その王様は、城の中でいつも贅沢な生活を楽しんでいました。おいしい食事や豪華な衣装に囲まれ、外の世界を知ることはありませんでした。彼の国では、民たちが困っていても、王様はそのことにまったく気づかず、何も行動を起こさなかったのです。
ある日、国中の人々が集まる大きなお祭りが開かれました。みんなは王様が何か素晴らしいことをしてくれるだろうと期待していました。しかし、王様は舞台に上がったものの、ただ立っているだけで、何も話さず、何も行動しませんでした。民たちはがっかりし、「名前は立派だけど、実績はない。まさに名実一体じゃないか」とため息をつきました。
この王様の話は、私たちの日常にも通じることがあります。学校やクラブで、名ばかりの役職を持っている人がいるかもしれません。友達の中には、サッカー部のキャプテンだと言っているけれども、練習にも参加しない人がいて、まさに「有名無実」だと思ったりします。このように、名前が立派でも実力が伴わないことがあるという教訓を、私たちは忘れてはいけません。