昔、静かな村に住んでいた一人の少年、タケルはとても元気で遊び好きな子でした。毎日、友達と一緒に遊ぶことが大好きでしたが、ある日、彼はちょっとしたいたずらが過ぎてしまいました。友達の持っていた大事なサッカーボールをうっかり壊してしまったのです。タケルは驚いて、どうしようと頭を抱えました。
「このことを誰にも言わなければ大丈夫だ!」とタケルは思いました。しかし、彼はそのまま何も言わずにいることに決めました。ところが、村の外れに住むおじいさんが、その様子を見ていました。おじいさんは、すぐに村の広場へ走って行き、「タケルが友達のボールを壊したぞ!」と声を張り上げました。
その瞬間、村中に噂が広がり始めました。「あのタケルがやったんだって!」と、あちこちから声が聞こえてきました。タケルは、悪いことがすぐに広がってしまうことを実感しました。彼は、友達に謝りに行く決心をしました。「やっぱり隠しても意味がないんだ」と思ったのです。
この出来事から、タケルは「悪事千里」ということわざを知ることになりました。悪い噂はすぐに広がるけれど、良いことはあまり広がらないのです。だから、悪いことをしたら隠さずに素直に謝ることが大切だと学びました。タケルはその後、友達に正直に謝ったことで、みんなとの信頼関係も深まりました。