むかしむかし、ある小さな村に、決して人に逆らわない村人たちがいました。彼らは村の長老が言ったことには、どんなことでも「はい」と答え、すぐに行動に移しました。そんな彼らの中で、一人だけ自分の意見を持つ少年がいました。少年は村の人たちがいつも同じことを繰り返す様子を見て、心の中で疑問を抱いていました。
ある日、村の長老が新しいルールを作ると言いました。「これからは、毎朝太陽が昇る前に集まって、みんなで声を合わせて歌うのだ」と。村人たちは一斉に「はい、はい!」と答えました。しかし、少年だけは心の中で「本当にこのルールは必要なのか?」と考えていました。彼は自分の意見を言ってみようと決心しました。
次の日、朝早くに集まった村人たちの中で、少年は大きな声で言いました。「みんな、歌うのも大事だけど、もっと楽しいことがあると思う!太陽が昇る前に、みんなで山に登って朝日を見ようよ!」村人たちは驚きました。「でも、長老が言ったことに従わなければならないじゃないか」と言いました。少年は続けて言いました。「もちろん長老の意見も大切だけど、自分たちの楽しいことも考えようよ!」
村人たちはしばらく考えました。そして、長老も少年の意見を聞いてみて、最終的には新しいルールを変えることにしました。「そうだね、山に登るのも素晴らしいことだ。じゃあ、今日は山に登ってみよう!」少年の勇気ある言葉が村を変えたのです。それから村人たちは、自分たちの意見を大切にすることも学びました。人に従うだけではなく、自分の考えを持つことが大事だという教訓を得たのでした。