昔々、静かな村に、鬼のように怖い顔をしたおじいさんが住んでいました。彼の顔は大きな鼻に鋭い目、そして口を開けば大声で怒鳴るように見えました。村の子供たちは、彼を見かけるといつもびっくりして逃げてしまうほどでした。しかし、誰も知らない秘密があったのです。
ある日、村の子供たちが遊んでいると、小さな子猫が道に迷ってしまいました。猫は小さくて、すごく怯えていました。子供たちは、怖いおじいさんが近くにいることを思い出し、急いで逃げ出そうとしました。でも、子猫はひとりぼっちで泣いていました。そんな時、村のおじいさんが現れたのです。
おじいさんは、子猫を見つけると、優しい声で「おいで、怖がらなくていいよ。」と言いました。子猫はおじいさんの声を聞いて、少しずつ近づいていきました。すると、おじいさんはその子猫を優しく抱き上げて、家に連れて帰りました。子供たちはその光景を見て、びっくりしました。外見は鬼のように怖いけれど、実は優しい心を持っているんだ!と気づいたのです。
その日から、村の子供たちはおじいさんを「鬼面仏心」と呼ぶようになりました。彼の顔を見て怖がるのではなく、彼が優しい心を持っていることを理解したのです。おじいさんは、子供たちにとって大切な存在になり、皆が彼を愛するようになったのでした。時折、村の子供たちはおじいさんのところに遊びに行き、優しいおじいさんからたくさんのことを学びました。