昔々、ある小さな村にとても人気のある薬屋さんがありました。村人たちはその薬屋に集まり、病気を治すための特別な薬を求めていました。しかし、村人たちは知らなかったのです。その薬の値段が、実は他の薬の九倍もしたことを。
ある日、一人の村人がその薬の効果を試すためにお金をためて、ついにその薬を買いました。でも、飲んでみると、どうもいつもと変わらない気がしたのです。そこで彼は、他の人たちに聞いてみることにしました。「この薬、ほんとうに効くの?」と。
すると、村人たちは次々と「私も試したけど、特別なことはなかったよ」「あれはただの水じゃないの?」と口々に言いました。村人たちはその薬屋に騙されていたことに気づき、みんなで話し合い、もう二度と高い薬を買わないことを決めました。
それ以来、村では「薬九層倍」という言葉が広まりました。高いものを買うときは、よく考えなければいけないという教訓がみんなの心に残りました。村人たちは、賢く買い物をすることの大切さを学んだのです。