冬休み、ゆうとは家族といっしょに、となり町のイルミネーションを見に行きました。駅前の通りから公園まで、何十万個もの電球がかざられているのです。
公園に入ると、木々も噴水も、青や金色の光に包まれていました。光は少しずつ色を変え、噴水の水しぶきにも反射して、あちこちできらきらとまたたきました。
ゆうとは、言葉を失ってその場に立ちつくしました。すると、となりで写真をとっていた母が言いました。「光彩陸離ね。光が入り乱れて、美しくきらめく様子のことよ」
「こうさいりくり?」ゆうとは、むずかしい言葉だけれど、目の前の景色にぴったりだと思いました。光の中を歩いていると、まるで星の中にいるようでした。
帰り道、ゆうとは、電球をかざりつけたのは町の人たちだと知りました。秋から少しずつ準備をして、毎年見に来る人を楽しませているのです。
家に帰ると、ゆうとは日記に「光彩陸離のイルミネーションを見た」と書きました。そして、来年は妹も連れて、いっしょにあの光を見に行きたいと思いました。