口耳之学(こうじのがく)

「口耳之学」の意味

人から聞いたことを、よく理解しないまま人に伝えるだけの、浅い学問。

「口耳之学」の使い方

本で読んだことをそのまま話すだけでは口耳之学で、本当に分かったとは言えない。

小学生に理解できる「口耳之学」を使った物語

六年生のゆうとは、テレビで見た「月は毎年少しずつ地球から遠ざかっている」という話を、クラスで得意そうに話しました。友だちは「すごい!」と感心してくれました。

ところが、友だちの一人が聞きました。「どうして遠ざかるの?どのくらい遠ざかるの?」ゆうとは、何も答えられませんでした。テレビで聞いたことを、そのまま話しただけだったのです。

放課後、ゆうとは担任の先生に相談しました。先生は笑って言いました。「人から聞いたことを、よく理解しないまま人に伝えるだけの浅い学問を、口耳之学と言うんだ。耳から入ったことを、そのまま口から出すだけ、ということだね」

ゆうとは少しはずかしくなりましたが、先生は続けました。「でも、聞いたことに興味を持つのは大事な第一歩だよ。そこから自分で調べれば、口耳之学ではなくなる」

ゆうとは図書館で、月と地球についての本を何冊も読みました。そして、月が一年に数センチずつ遠ざかっていることや、その理由を、自分の言葉でノートにまとめました。

次の週、ゆうとはもう一度クラスで発表しました。今度は、友だちの質問にもきちんと答えることができました。ゆうとは、口耳之学で終わらせずに、自分で理解することのおもしろさを知ったのです。

慣用句 学習用問題