中学二年のさくらは、社会の授業で、昔の日本と中国の学問について調べることになりました。図書館で本を読んでいると、「四書五経」という言葉が何度も出てきました。
本には、「儒教でとくに大切にされる、四つの書物と五つの経典」と書かれていました。四書は『大学』『中庸』『論語』『孟子』、五経は『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』のことです。
さくらは、社会の先生に聞いてみました。「どうして、こんなにたくさんの本の名前を一つの言葉にまとめたんですか」先生は答えました。「昔の中国や日本では、学問をする人が必ず学ぶ本だったからだよ。江戸時代の武士や学者も、四書五経を学んでいたんだ」
さくらは、『論語』の一部を読んでみました。むずかしい言葉もありましたが、「人にされていやなことは、人にしてはいけない」という意味の一文を見つけて、今の自分にも通じる教えだと思いました。
発表の日、さくらは「四書五経は、昔の人が大切にした学問の本です。今読んでも、人とのつき合い方を考えさせてくれます」とまとめました。
クラスのみんなは、昔の本が今の生活にもつながっていることにおどろいていました。さくらは、いつか四書五経をもっとくわしく読んでみたいと思いました。