ある日、王国に住む少年が、町の広場で絵を描いていました。彼の絵はまるで本物のようで、見る人々はその才能に驚かされました。彼は将来、素晴らしい画家になるだろうとみんなが期待していました。
しかし、彼の学校では、毎日同じような小さな仕事ばかりが待っていました。例えば、教室の掃除や、黒板を消すことなどです。彼は自分の才能をもっと発揮できる活動をしたいと思っていましたが、先生からは「まずはこの仕事を終わらせなさい」と言われるばかりでした。
ある日、学校の文化祭が開催されることになりました。少年は自分の絵を展示するチャンスだとワクワクしました。しかし、準備のために行わなければならないのは、会場の飾り付けや、道具の運び出しなどの単調な作業ばかり。彼は思わずため息をつきました。「こんなことをしている場合じゃないのに」と心の中でつぶやきました。
その時、友達が言いました。「君は絵が上手なんだから、もっとその才能を活かすべきだよ!」少年はその言葉に気付かされ、文化祭の日には自分の絵を大きく掲示しました。来た人々は彼の才能を褒め称え、彼は自信を取り戻しました。この経験を通じて、彼は「大器小用」という言葉の意味を理解し、才能を無駄にしないように努力することを決意しました。