昔々、ある村に一人の農夫が住んでいました。彼は毎日田んぼで働くことが大好きでしたが、村の人々と話すのはあまり得意ではありませんでした。彼はいつも黙々と作業をしていて、他の人と交流することが少なかったのです。そんな彼は、村の人たちから「田夫野人」と呼ばれていました。なぜなら、彼は礼儀も知らず、粗野な態度で振る舞うことが多かったからです。
ある日、村で大きなお祭りが開かれることになりました。村の人々は楽しみにしていましたが、この農夫はそのお祭りに行くことをためらっていました。「どうせ、みんなと話すのも面倒だし、行っても何も楽しくないだろう」と思っていたのです。しかし、村の友だちが「一緒に来てよ!」と誘ってくれたため、渋々お祭りに参加することになりました。
お祭りの会場に着くと、色とりどりの屋台や賑やかな音楽が彼を迎えました。しかし、彼は周りの人たちが楽しんでいる様子を見ても、どうふるまっていいのかわかりませんでした。結局、彼は周りの人たちに話しかけることもできず、ただ一人でいることが多かったのです。そんな彼の様子を見て、村の子どもたちは「田夫野人だ」と噂しました。
その日以来、農夫は村の人たちともっと交流しようと努力するようになりました。「田夫野人」と呼ばれるのは嫌だったからです。彼は少しずつ礼儀やマナーを学び、村の人たちとも仲良くなっていきました。そして、いつしか彼は村で一番の人気者になったのです。この話からもわかるように、教養や礼儀を身につけることは大切だということが伝わります。