昔々、ある村に住む子供たちは、毎日遊びに夢中でした。彼らは特にサッカーが大好きで、昼も夜もボールを蹴って遊んでいました。しかし、一人の男の子、タクミは、特別なサッカーボールを持っていました。それは彼のおじいさんからもらったもので、とても大切にしていました。
ある日、タクミの友達がボールを借りたいと言いました。「もちろん、いいよ!」とタクミは快く貸しました。しかし、その友達はボールを借りたまま、タクミに黙って遊びに行ってしまいました。タクミはとても悲しかったけれど、友達が楽しい思い出を作っていると思うと、少しだけ許せる気持ちになりました。
ところが、数日後、タクミはその友達がボールを失くしてしまったことを知りました。タクミは心の中で、怒りがどんどん膨らみました。自分の大切なボールを返してもらえないなんて、まるで髪の毛が逆立つほどの怒りです。彼はその瞬間、「怒髪衝天」とはこのことだと感じました。
タクミは友達と話し合うことに決めました。「ボールは大事なものだから、ちゃんと返してほしい」と伝えると、友達は反省して、ボールを見つけるために一緒に探してくれることになりました。結局、二人は協力してボールを見つけることができ、友情も深まりました。怒りから始まった出来事が、協力の大切さを教えてくれたのです。