昔々、中国の周の国にはとても賢い大臣、周公旦がいました。彼は国のために働く素晴らしい人材を探し求めていました。ある日、周公旦は食事をしている最中に、突然、大切なお客さんが訪ねてきました。その瞬間、周公旦は口に入れていた食べ物をすぐに吐き出し、慌てて客を迎えに行ったのです。
その時、周公旦が考えていたのは、目の前にいるお客さんがどれほど大切な存在かということでした。彼は、自分の食事を中断することがあっても、その人の話を聞くことが何よりも重要だと思っていたのです。周公旦は、優れた人材や賢者の助言を求めることで、国をより良くする手助けをしてもらえると信じていました。
また別の日、周公旦は髪を洗っている最中に、またしても大事なお客さんがやってきました。周公旦は、髪を握ったまま、急いでお客さんを迎え入れました。「美しい髪を見せることよりも、賢者の言葉を聞くことが大切だ」と心の中で考えていたのです。周公旦のこの姿勢から、彼がいかに優れた人材を求めていたかがわかります。
このように、周公旦の行動は「吐哺握髪」という言葉になり、今でも優れた人や助言を求める姿勢は大切だと言われています。私たちも、友達や大人からのアドバイスを大切にし、いつでも学ぶ姿勢を持っていられるように心がけたいものです。