昔々、ある国に仲の良い夫婦がいました。彼らは毎日一緒に笑い、楽しい時間を過ごしていました。しかし、ある日、突然の戦乱が訪れ、夫は戦地に駆り出され、妻とは離れ離れになってしまいました。二人はお互いへの愛を信じていましたが、どれだけ時が経っても再会できるか分からない不安で胸がいっぱいでした。
夫は、妻との思い出を守るために、一つの美しい鏡を持っていました。彼はこの鏡を半分に割り、妻にも一つを持ってもらうことにしました。「これを持っている限り、必ず再会できる」と固く誓ったのです。彼は鏡の片方を胸に抱き、毎日妻を思い続けました。
時が経つにつれ、夫は戦場で多くの困難に直面しましたが、妻との再会を夢見て頑張り続けました。彼は鏡の片方を見つめるたびに、温かい思い出が心を満たし、立ち上がるエネルギーを与えてくれました。一方、妻も同じように鏡の片方を握りしめ、夫の無事を祈り、日々を過ごしました。
そして、ついに戦が終わり、夫は故郷へ帰ることができました。彼は自分の鏡の片方を手に取り、妻のもとへ急ぎました。再会の瞬間、二人は互いに鏡を持ちながら抱き合い、その幸せな瞬間を胸に刻みました。このようにして、破れた鏡が再び元に戻り、二人の心も結びつくことになったのです。それが「破鏡重円」という言葉の由来なのです。