明哲保身(めいてつほしん)

「明哲保身」の意味

かしこく物事の道理を見分けて、身を安全に守ること。今は、うまく立ち回って自分の身だけを守るという悪い意味でも使う。

「明哲保身」の使い方

その大臣は明哲保身にたけ、むずかしい問題には決して口を出さなかった。

小学生に理解できる「明哲保身」を使った物語

中学三年のひろとは、社会科の授業で、昔の中国の言葉について学びました。その中に、「明哲保身」という言葉がありました。

先生は説明しました。「もともとは、かしこく物事の道理を見分けて、身を安全に守ることという、よい意味の言葉でした。でも今では、うまく立ち回って自分の身だけを守る、という悪い意味でも使われます」。

ひろとは、同じ言葉なのに、よい意味と悪い意味があることにおどろきました。先生は、「どちらの意味になるかは、その人が何のために身を守るかによるのかもしれないね」と言いました。

その週、クラスで、だれかがろうかの花びんを割ってしまったことが問題になりました。ひろとは、割れる瞬間を見ていましたが、関わりたくなくて、だまっていました。

帰り道、ひろとは授業のことを思い出しました。「ぼくがだまっていたのは、悪い意味の明哲保身だったんじゃないかな」。自分だけ安全なところにいたようで、胸がもやもやしました。

次の日、ひろとは割ってしまった友だちといっしょに、先生のところへ行きました。友だちは正直に話し、先生も「よく言いに来たね」と言ってくれました。ひろとは、本当の意味で明哲保身でいるには、正しいことを見分ける力が大切なのだと思ったのでした。

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