そらのおばあちゃんの家に行くと、いつも感心することがあります。おばあちゃんは、物をとても大切に使っているのです。
包装紙はきれいにたたんでとっておき、プレゼントを包むときにもう一度使います。小さくなった石けんは、新しい石けんにくっつけて最後まで使います。服のほころびも、自分でぬって直します。
そらは聞きました。「おばあちゃん、どうしてそんなに物を大事にするの。」おばあちゃんは笑って言いました。「質素倹約がわたしの暮らし方なの。むだにしなければ、そのぶん大切なことにお金や時間が使えるでしょう。」
その年の夏、おばあちゃんは家族みんなを旅行にさそってくれました。毎日の小さな節約をこつこつ続けて、ためたお金だったのです。
旅行の夜、そらは星空を見上げながら考えました。ほしい物があると、すぐに買ってほしいとたのんでいた自分を思い出したのです。
家に帰ると、そらは、使いかけのノートを最後のページまで使うことから始めました。質素倹約は、がまんすることではなく、本当に大切なものを選ぶことなのだと、そらは思いました。