故事成語辞典
物事を始めたころの、真剣で謙虚な気持ちを忘れてはいけないということ。
六年生になっても、初心忘るべからずで、入部したころの気持ちで練習しよう。
ソウマは四年生の春、ピアノを習い始めました。最初のレッスンの日は、先生の言うことを一つも聞きもらさないように、ノートにメモを取りました。家でも毎日ていねいに練習しました。弾けなかったところが弾けるようになるたびに、ソウマはうれしくてたまりませんでした。二年たつと、ソウマはたくさんの曲を弾けるようになりました。けれど、練習はだんだん短くなり、先生の注意も「わかってるよ」と聞き流すようになっていました。発表会の前の日、ソウマは難しいところで何度もつっかえてしまいました。困っていると、先生が古いノートを見せてくれました。それは、ソウマが最初の日に書いたメモでした。「初心忘るべからず、という言葉があるよ。始めたころの、まじめで素直な気持ちを忘れちゃいけないという意味なんだ」と先生は言いました。ソウマは、自分の字でびっしり書かれたメモを読み、はずかしくなりました。その夜、ソウマは一小節ずつ、ゆっくりと練習し直しました。発表会の日、ソウマは最後まで落ち着いて弾くことができました。ソウマはノートの表紙に「初心忘るべからず」と書き、いつでも見られるようにしました。
ソウマは四年生の春、ピアノを習い始めました。最初のレッスンの日は、先生の言うことを一つも聞きもらさないように、ノートにメモを取りました。
家でも毎日ていねいに練習しました。弾けなかったところが弾けるようになるたびに、ソウマはうれしくてたまりませんでした。
二年たつと、ソウマはたくさんの曲を弾けるようになりました。けれど、練習はだんだん短くなり、先生の注意も「わかってるよ」と聞き流すようになっていました。
発表会の前の日、ソウマは難しいところで何度もつっかえてしまいました。困っていると、先生が古いノートを見せてくれました。それは、ソウマが最初の日に書いたメモでした。
「初心忘るべからず、という言葉があるよ。始めたころの、まじめで素直な気持ちを忘れちゃいけないという意味なんだ」と先生は言いました。
ソウマは、自分の字でびっしり書かれたメモを読み、はずかしくなりました。その夜、ソウマは一小節ずつ、ゆっくりと練習し直しました。
発表会の日、ソウマは最後まで落ち着いて弾くことができました。ソウマはノートの表紙に「初心忘るべからず」と書き、いつでも見られるようにしました。
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