井の中の蛙大海を知らず
(いのなかのかわずたいかいをしらず)

「井の中の蛙大海を知らず」の意味

自分の狭い知識や経験にとらわれて、もっと広い世界があることを知らないこと。

「井の中の蛙大海を知らず」の使い方

学校で一番足が速いと得意になっていたが、県大会ではまったく歯が立たなかった。井の中の蛙大海を知らずだった。

小学生に理解できる「井の中の蛙大海を知らず」を使った物語

タクミは、町の小さな将棋教室でいちばん強い子どもでした。教室ではだれにも負けたことがなく、「ぼくはきっと日本一強い」と思っていました。

ある日、タクミは市の大会に出ることになりました。会場に入ると、たくさんの子どもたちが真剣な顔で盤に向かっていました。

一回戦の相手は、同じ年の女の子でした。タクミは自信満々で指し始めましたが、見たことのない戦法にとまどい、あっという間に負けてしまいました。

帰り道、タクミは悔しくて涙が出ました。いっしょに来ていたお父さんが言いました。「井の中の蛙大海を知らず、という言葉があるよ。小さな場所しか知らないと、もっと広い世界があることに気づかないという意味なんだ」

タクミは、教室の中だけで強いと思っていた自分に気づきました。

それからタクミは、図書館で将棋の本を借りたり、ほかの教室の子と対局したりするようになりました。知らない戦法を一つ覚えるたびに、将棋がもっとおもしろくなりました。

次の年の大会で、タクミはあの女の子とまた対局しました。結果は引き分けでした。タクミは、井の中の蛙大海を知らず、と言われないように、これからも外の世界で学び続けようと思いました。

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