漁夫の利
(ぎょふのり)

「漁夫の利」の意味

二者が争っているすきに、第三者が苦労せずに利益を横取りすること。

「漁夫の利」の使い方

兄と姉が最後のケーキを取り合っているあいだに、弟がさっと食べてしまった。漁夫の利だ。

小学生に理解できる「漁夫の利」を使った物語

休み時間、ケイとユウマが、一つしかない新しいサッカーボールを取り合っていました。「ぼくが先に持ってた」「いや、ぼくだ」と、二人とも引きません。

言い合いはだんだん大きくなり、二人はボールを足元に置いたまま、にらみ合っていました。

そこへ、通りかかったアオイがボールをひょいと拾いました。「使わないなら借りるね」。アオイは校庭へ走っていき、ほかの子たちとサッカーを始めてしまいました。

ケイとユウマは、ぽかんと顔を見合わせました。休み時間は、あと五分しか残っていません。

教室にもどると、先生が二人の話を聞いて言いました。「漁夫の利、という言葉があります。二人が争っているすきに、ほかの人が苦労しないで得をすることです。今日のアオイさんが、それですね」

ケイとユウマは苦笑いしました。「けんかしてる間に、ボールを取られちゃった」

次の休み時間、二人は順番を決めて、いっしょにボールを使うことにしました。言い争って漁夫の利をゆずるより、話し合ったほうがずっと長く遊べると気づいたのです。

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