船頭多くして船山に登る
(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)

「船頭多くして船山に登る」の意味

指図する人が多いと、物事がまとまらず、とんでもない方向に進んでしまうこと。

「船頭多くして船山に登る」の使い方

みんなが勝手に指示を出して、劇の練習がまとまらない。船頭多くして船山に登るだ。

小学生に理解できる「船頭多くして船山に登る」を使った物語

六年生のクラスで、お楽しみ会の準備をすることになりました。係を決めないまま、みんなで話し合いを始めました。

「劇をやろう」「いや、クイズ大会がいい」「ダンスもしたい」。あちこちから意見が出て、だれもまとめようとしません。それぞれが自分の案に合わせて、勝手に準備を進め始めました。

本番の前の日、教室にはクイズの紙と、劇の衣装と、ダンスの音楽が全部そろっていました。けれど、どれも半分しかできていません。時間割を見ると、全部をやる時間はありませんでした。

困った顔のみんなに、先生が言いました。「船頭多くして船山に登る、という言葉があります。指図する人が多すぎると、話がまとまらず、とんでもない方向に進んでしまうという意味です」

みんなは顔を見合わせました。言われてみれば、全員が船頭になっていたのです。

そこで、まず司会を一人決めました。司会の進め方で、クイズを中心にして、劇とダンスはクイズの問題の中で少しずつ見せることにしました。

お楽しみ会は大成功でした。次の行事からは、最初にまとめ役を決めることにしました。船頭多くして船山に登る。その言葉は、クラスの合言葉になりました。

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