むかしむかし、森の中に犬と猿が住んでいました。犬は元気でおおらかな性格でしたが、猿はとても気まぐれで、いつも人をからかうのが大好きでした。そんな二匹は、出会うたびに言い争いをしては、互いに嫌な顔をしていました。村の子どもたちが遊んでいるとき、犬と猿が近くにいると、みんなは思わずその様子を見て笑ってしまうほどでした。
ある日、犬が森の中で遊んでいると、猿が木の上から落ちてきました。犬は笑いながら言いました。「おい、猿!木の上から落ちるなんて、まるでおバカさんだな!」猿はムッとして、「犬のくせに、地面に寝転がっているなんて、恥ずかしくないのか?」と返しました。これを見ていた子どもたちは、犬と猿が本当に仲が悪いことを実感しました。
その後、犬と猿は何度も出会うたびに、いつもケンカをしていました。村の子どもたちは、犬と猿が一緒にいると、必ず何かトラブルが起こることを知っていました。みんなが遊んでいるとき、犬と猿が近くにいると、場の雰囲気がピリピリとして、まるで火花が飛び交うようでした。そんな様子を見て、子どもたちは「ほんとうに犬猿の仲だな」と思いました。
ある日、村の祭りで、犬と猿が同じゲームに参加することになりました。周りの子どもたちはドキドキしながら見守りました。ゲームが始まると、犬と猿は足元をつまずかせ、互いに文句を言い合っていました。結局、二匹はゲームに勝つことはできず、最後には一緒にいられないことを悟りました。この出来事から、村の人たちは犬と猿が仲良くなることはないだろうと、改めて思うのでした。