昔々、ある村に大きな柳の木が立っていました。この柳の木の下には、いつも小さな生き物たちが住んでいました。しかし、ある日、村の子どもたちが遊んでいるとき、ひとりの男の子が柳の下でどじょうを捕まえました。それを見た他の子どもたちは、次々と集まってきました。みんなもどじょうを捕まえたくて、柳の下を掘り返しましたが、どじょうはもうどこにもいませんでした。
男の子は大喜びしましたが、みんなはがっかりしました。「どうしてまたどじょうがいないの?」と、友達が不思議がると、男の子は言いました。「柳の下には、いつもどじょうがいるわけじゃないんだよ。たまたま捕まえられただけなんだ。」その言葉を聞いて、みんなは頷きました。
それからというもの、子どもたちは柳の木の下で遊びながら、「柳の下にいつもどじょうはいないよ」と笑い合うようになりました。たまたま捕まえられたどじょうの話は、村の中で何度も語られ、みんながその教訓を心に留めるようになりました。
時が経つにつれて、この話は村の子どもたちの間で広まり、柳の下で遊ぶたびに思い出されました。「またどじょうを探そう!」と意気込む子どもたちもいましたが、彼らはすぐに「でも、柳の下にいつもどじょうはいないからな」と言い合い、笑い合っていました。こうして、村の子どもたちは、運が良いこともあるけれど、同じことが何度も起こるわけではないという大切な教訓を学んだのでした。