旅の恥はかき捨て
(たびのはじはかきすて)

「旅の恥はかき捨て」の意味

旅先では知る人もいないので、ふだんならしない恥ずかしいことも平気でしてしまうこと。

「旅の恥はかき捨て」の使い方

「旅の恥はかき捨て」とばかりに、旅行先でさわぐのはよくない。

小学生に理解できる「旅の恥はかき捨て」を使った物語

夏休み、ソウタは家族で、遠くの温泉町へ旅行に出かけました。

旅館に着くと、ソウタはうれしくなって、廊下を走り回りました。大浴場では、湯ぶねで泳いだり、大きな声で歌ったりしました。ふだん家では、お母さんに注意されるようなことばかりです。

「ここは知らない人ばかりだから、平気だよ」とソウタは言いました。すると、お父さんがまじめな顔で言いました。「旅の恥はかき捨て、という言葉があるよ。旅先では知る人もいないから、ふだんならしない恥ずかしいことも平気でしてしまう、ということなんだ。でも、それはよくないことだと言いたいときに使う言葉なんだよ」

ソウタは、はっとしました。大浴場には、ほかのお客さんもたくさんいました。ソウタが泳いでいたとき、迷惑そうな顔をしていたおじいさんがいたことを思い出したのです。

「旅館の人も、ほかのお客さんも、みんな気持ちよく過ごしたいと思っているんだよ」とお父さんは続けました。

次の日の朝、ソウタは大浴場で会ったおじいさんに、「昨日はうるさくしてごめんなさい」とあやまりました。おじいさんは、「ちゃんとあやまれて、えらいね」と笑ってくれました。

帰りの電車の中で、ソウタは思いました。旅の恥はかき捨て、ではなく、旅先でこそ、ふだん以上にマナーを守ろうと。

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