むかしむかし、ある小さな村に二人の少年が住んでいました。彼らの名前はタクとリョウでした。タクとリョウは大の仲良しで、いつも一緒に遊んでいましたが、同時に競争心も強く持っていました。特に、村で毎年行われるスイカ食べ大会が近づくと、二人の間に火花が散ることが多かったのです。
大会が近づくと、タクはリョウに勝つために特訓を始めました。リョウも負けじと、毎日スイカを食べる練習をしていました。そして、大会当日がやってきました。村中の人が集まり、みんながワクワクしながら二人を応援しました。しかし、リョウが大会で優勝してしまったことで、タクは心の中に悔しさが芽生えました。
その日から、タクはリョウを少しずつ「目の敵」に感じるようになりました。彼がスイカを食べている姿を見るだけで、タクはイライラすることが多くなったのです。どうしてあんなに上手に食べられるのか、どうしてみんながリョウを褒めるのか、そんなことばかり考えていました。タクは自分の気持ちをどうにかしたいと思っていました。
しかし、ある日、タクはふと思いました。「リョウだって、僕と同じように頑張っていたんだ」と。彼は、リョウに声をかけてみることにしました。「今度、一緒に練習しない?」と。するとリョウは嬉しそうに「もちろん!一緒に頑張ろう!」と返事をしました。それから二人は、楽しく競い合いながらも、お互いを支え合う友達になったのです。