一事が万事
(いちじがばんじ)

「一事が万事」の意味

一つのことを見れば、ほかのすべてのことも同じだろうと想像できること。

「一事が万事」の使い方

弟は宿題も上ばきも忘れてくる。一事が万事、その調子だ。

小学生に理解できる「一事が万事」を使った物語

ハルトは、何をするのもつい雑になってしまう男の子でした。ある日、ハルトの部屋をのぞいたお母さんが、ため息をつきました。脱いだ服はゆかに落ちたまま、ランドセルのふたは開けっぱなしです。

「ハルト、宿題はちゃんとやったの?」とお母さんが聞くと、ハルトは「やったよ」と答えました。けれど、ノートを見ると、字はぐちゃぐちゃで、問題もいくつか飛ばしています。

お母さんは言いました。「一事が万事というでしょう。部屋の片付けが雑だと、宿題も雑になってしまうのよ」。

ハルトは少しむっとしましたが、次の日、学校で先生にも同じことを言われました。給食当番のエプロンをくしゃくしゃのまま返したら、「ハルトさんは、ほかのことも雑になっていないかな」と言われたのです。

一事が万事。小さなことひとつで、全部がそう見られてしまうのだと、ハルトは気づきました。

その日から、ハルトはまず脱いだ服をたたむことから始めました。続けていくと、ノートの字も少しずつていねいになっていきました。

一か月後、先生がハルトのノートを見て、「ずいぶん見やすくなったね」とほめてくれました。

「一事が万事」の例文

  • あの店はレジのあいさつも気持ちがよく、一事が万事で、品物の並べ方までていねいだ。
  • おじは時間にきっちりした人で、一事が万事で、工具箱の中まで決まった順に並べている。
  • 祖母は「一事が万事で、玄関を見ればその家のことがわかる」と言って、毎朝玄関をはいている。

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