故事成語辞典
生活が豊かになって、はじめて礼儀や節度をわきまえるようになること。
「衣食足りて礼節を知る」というように、暮らしにゆとりがないと、礼儀を考える余裕も持てない。
むかしむかし、ある山あいの村は、何年も続いた日照りで、田畑がすっかりかれてしまいました。村人たちはいつもおなかをすかせていて、ちょっとしたことでも言い争いになりました。あいさつをする人も、ほとんどいなくなっていました。そんなある年、ようやく雨がたっぷり降り、秋には田んぼいっぱいに稲が実りました。どの家にもお米がたくわえられ、冬に着る服も十分にそろいました。すると、村の様子が少しずつ変わっていきました。朝、道で会うと「おはようございます」とあいさつをかわし、となりの家の人が困っていれば、すすんで手を貸すようになったのです。村の長老は、その様子を見て言いました。「衣食足りて礼節を知るとは、このことだな。暮らしにゆとりができると、人は自然と礼儀を大切にするようになる」。子どもたちも、長老の言葉を聞いて考えました。おなかがすいていたころは、自分のことで精いっぱいでした。けれど今は、まわりの人のことを考える余裕があります。それから村の人たちは、豊かな年に、少しずつお米をたくわえておくことにしました。また日照りが来ても、助け合えるようにするためです。
むかしむかし、ある山あいの村は、何年も続いた日照りで、田畑がすっかりかれてしまいました。村人たちはいつもおなかをすかせていて、ちょっとしたことでも言い争いになりました。あいさつをする人も、ほとんどいなくなっていました。
そんなある年、ようやく雨がたっぷり降り、秋には田んぼいっぱいに稲が実りました。どの家にもお米がたくわえられ、冬に着る服も十分にそろいました。
すると、村の様子が少しずつ変わっていきました。朝、道で会うと「おはようございます」とあいさつをかわし、となりの家の人が困っていれば、すすんで手を貸すようになったのです。
村の長老は、その様子を見て言いました。「衣食足りて礼節を知るとは、このことだな。暮らしにゆとりができると、人は自然と礼儀を大切にするようになる」。
子どもたちも、長老の言葉を聞いて考えました。おなかがすいていたころは、自分のことで精いっぱいでした。けれど今は、まわりの人のことを考える余裕があります。
それから村の人たちは、豊かな年に、少しずつお米をたくわえておくことにしました。また日照りが来ても、助け合えるようにするためです。
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