昔々、ある小さな村に住んでいた若者がいました。彼は毎日、学校に通うために険しい山道を歩いていました。ある日、いつも通りの道を歩いていると、突然、空が暗くなり、雷鳴が轟き始めました。大雨が降り出し、道はぬかるんでしまいました。若者は恐れおののき、どうしようもなくなってしまいました。
その時、後ろから声が聞こえました。「大丈夫かい、若者よ!」振り返ると、そこには村の年配の僧侶が立っていました。彼は若者の困った様子を見て、すぐに助けに来てくれたのです。僧侶は若者を優しく励ましながら、ぬかるみを避けて安全な場所へと導いてくれました。
若者は、僧侶のおかげで無事に村に戻ることができました。彼は感謝の気持ちでいっぱいになり、心の中で、「こんな危ない時に、まさかこんな助けが得られるなんて!」と驚きました。その後、彼はこの出来事を村の友達に話し、「本当に地獄で仏だな」と言いました。
この出来事から、人々は「地獄で仏」という言葉を使うようになりました。困っている時に、思いもよらぬ助けが訪れることがあるという教訓を、村の人々は大切にしていたのです。そして、若者もその教訓を忘れず、いつか自分も誰かを助けることができるようになりたいと心に誓ったのです。