故事成語辞典
自分には関係のない立場から、物事の成り行きを気楽に見ていること。
兄と姉の言い合いを、ぼくはソファーから高みの見物をしていた。
ある日の放課後、校庭でサッカーをしていた五年生と六年生が、どちらが先にコートを使うかでもめ始めました。「先に来たのはぼくたちだよ」「いや、きのうはそっちが使っただろう」。言い合いは、だんだん大きくなっていきます。四年生のケイタは、少しはなれたベンチに座って、その様子をながめていました。自分たちはサッカーをするつもりがないので、どちらが勝ってもかまいません。友だちと「どっちが勝つかな」と、高みの見物を決めこんでいました。そこへ、担任の先生が通りかかりました。先生はケイタたちを見て言いました。「高みの見物もいいけれど、来年はケイタくんたちも、あのコートを使うんだよ」。ケイタははっとしました。たしかに、来年になれば自分たちも同じことで困るかもしれません。ケイタは思い切って、言い合っている上級生のところへ行きました。「曜日で順番を決めたらどうですか」。上級生たちは顔を見合わせ、「それはいい考えだ」とうなずきました。高みの見物をやめて、自分にできることをしてよかった、とケイタは思ったのでした。
ある日の放課後、校庭でサッカーをしていた五年生と六年生が、どちらが先にコートを使うかでもめ始めました。
「先に来たのはぼくたちだよ」「いや、きのうはそっちが使っただろう」。言い合いは、だんだん大きくなっていきます。
四年生のケイタは、少しはなれたベンチに座って、その様子をながめていました。自分たちはサッカーをするつもりがないので、どちらが勝ってもかまいません。友だちと「どっちが勝つかな」と、高みの見物を決めこんでいました。
そこへ、担任の先生が通りかかりました。先生はケイタたちを見て言いました。「高みの見物もいいけれど、来年はケイタくんたちも、あのコートを使うんだよ」。
ケイタははっとしました。たしかに、来年になれば自分たちも同じことで困るかもしれません。
ケイタは思い切って、言い合っている上級生のところへ行きました。「曜日で順番を決めたらどうですか」。
上級生たちは顔を見合わせ、「それはいい考えだ」とうなずきました。高みの見物をやめて、自分にできることをしてよかった、とケイタは思ったのでした。
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