故事成語辞典
大事なものや手に入るはずのものを、横から不意に奪われること。
最後の一個のからあげを取ろうとしたら、横から弟に食べられてしまい、鳶に油揚げをさらわれた気分だった。
クラスの学級文庫に、みんなが楽しみにしていた新しいまんがの本が入りました。ハヤトは、だれよりも先に読みたいと思い、昼休みのチャイムが鳴るとすぐに本だなへ向かいました。ところが、とちゅうで先生に呼び止められ、プリントを運ぶ手伝いをたのまれてしまいました。急いで手伝いをすませて本だなにもどると、そこにはもう、本がありません。見ると、ちょうど教室に入ってきたばかりのシュンが、その本を手にとって、うれしそうにページをめくっていました。「あと少しで読めたのに……」。ハヤトががっかりしていると、友だちのリョウが言いました。「鳶に油揚げをさらわれるって、こういうことだね」。ハヤトはくやしくて、しばらく何も言えませんでした。手に入るはずだったものを、横からひょいと取られてしまったような気持ちだったのです。けれど放課後、シュンがハヤトのところに来て言いました。「この本、すごくおもしろかったよ。次はハヤトの番ね」。ハヤトは本を受け取り、家に帰って夢中で読みました。鳶に油揚げをさらわれたときはくやしかったけれど、待っていた分、楽しさも大きかったのでした。
クラスの学級文庫に、みんなが楽しみにしていた新しいまんがの本が入りました。ハヤトは、だれよりも先に読みたいと思い、昼休みのチャイムが鳴るとすぐに本だなへ向かいました。
ところが、とちゅうで先生に呼び止められ、プリントを運ぶ手伝いをたのまれてしまいました。急いで手伝いをすませて本だなにもどると、そこにはもう、本がありません。
見ると、ちょうど教室に入ってきたばかりのシュンが、その本を手にとって、うれしそうにページをめくっていました。
「あと少しで読めたのに……」。ハヤトががっかりしていると、友だちのリョウが言いました。「鳶に油揚げをさらわれるって、こういうことだね」。
ハヤトはくやしくて、しばらく何も言えませんでした。手に入るはずだったものを、横からひょいと取られてしまったような気持ちだったのです。
けれど放課後、シュンがハヤトのところに来て言いました。「この本、すごくおもしろかったよ。次はハヤトの番ね」。
ハヤトは本を受け取り、家に帰って夢中で読みました。鳶に油揚げをさらわれたときはくやしかったけれど、待っていた分、楽しさも大きかったのでした。
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