毒を以て毒を制す
(どくをもってどくをせいす)

「毒を以て毒を制す」の意味

悪いものを取り除くために、別の悪いものを利用すること。

「毒を以て毒を制す」の使い方

悪い虫を退治するために、その虫を食べる別の虫を畑に放つのは、毒を以て毒を制すやり方だ。

小学生に理解できる「毒を以て毒を制す」を使った物語

タクヤの家の庭では、毎年夏になると、野菜の葉がアブラムシに食べられて困っていました。薬をまくのはいやだと、お母さんはいつも手でアブラムシを取っていましたが、追いつきません。

ある日、タクヤは図書館で、テントウムシがアブラムシを食べることを知りました。テントウムシも虫ですが、アブラムシを退治してくれるのです。

タクヤはお父さんと相談して、近くの草むらでテントウムシを集め、庭の野菜の葉にそっとはなしてみました。

数日後、野菜の葉を見ると、アブラムシがずいぶん減っていました。テントウムシたちが、せっせと食べてくれたのです。

お父さんは感心して言いました。「虫を退治するのに虫を使う。毒を以て毒を制すというやり方だね」。

タクヤは「毒を以て毒を制すって、どういう意味?」と聞きました。お父さんは「悪いものを取りのぞくために、別の悪いものを使うことだよ。テントウムシは悪者じゃないけれど、虫で虫をおさえたところが似ているね」と教えてくれました。

タクヤはこの体験を、夏休みの自由研究にまとめました。題は「テントウムシで、アブラムシを減らそう」です。

「毒を以て毒を制す」の例文

  • コンピューターへのしのびこみを防ぐために、その手口にくわしい人に守りの係をたのむのは、毒を以て毒を制すやり方だ。
  • 弟のいたずらをやめさせようと、母はもっといたずら好きのいとこに弟の相手をまかせた。毒を以て毒を制すで、弟はすっかりおとなしくなった。
  • 昔話には、町であばれていた力の強い男を、ほかの乱暴者を取りしまる役にして町を落ち着かせた、という毒を以て毒を制す話がある。

「毒を以て毒を制す」の由来

毒のある薬を使って、体の中の悪いものをおさえることにたとえた言い方です。

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