故事成語辞典
苦労しないで、たくさんの利益を得ること。
家にあった古い切手が高く売れて、まるで濡れ手に粟だった。
ある年の夏祭りで、商店街のくじびきがありました。ショウタのお父さんがくじを一回だけ引いてみると、なんと一等の自転車が当たりました。「たった一回で一等なんて、濡れ手に粟だね」。お母さんがおどろいて言いました。何の苦労もしないで、大きなものが手に入ったからです。ショウタはうらやましくなって、「ぼくもくじを引けば、何かもらえるかも」と思いました。そして、それからしばらくの間、くじびきや懸賞のことばかり考えるようになりました。けれど、何回応募しても、何も当たりません。ショウタががっかりしていると、お父さんが言いました。「濡れ手に粟なんて、めったにないことだよ。お父さんも、くじで当たったのは生まれて初めてさ」。お父さんは、当たった自転車をショウタにくれました。「そのかわり、乗る練習は自分でがんばるんだぞ」。ショウタは毎日、公園で自転車の練習をしました。何度も転びましたが、一週間後には、すいすいこげるようになりました。自分でがんばって身につけたことは、くじで当たったものよりずっとうれしい。ショウタは、風を切って走りながらそう思ったのでした。
ある年の夏祭りで、商店街のくじびきがありました。ショウタのお父さんがくじを一回だけ引いてみると、なんと一等の自転車が当たりました。
「たった一回で一等なんて、濡れ手に粟だね」。お母さんがおどろいて言いました。何の苦労もしないで、大きなものが手に入ったからです。
ショウタはうらやましくなって、「ぼくもくじを引けば、何かもらえるかも」と思いました。そして、それからしばらくの間、くじびきや懸賞のことばかり考えるようになりました。
けれど、何回応募しても、何も当たりません。ショウタががっかりしていると、お父さんが言いました。「濡れ手に粟なんて、めったにないことだよ。お父さんも、くじで当たったのは生まれて初めてさ」。
お父さんは、当たった自転車をショウタにくれました。「そのかわり、乗る練習は自分でがんばるんだぞ」。
ショウタは毎日、公園で自転車の練習をしました。何度も転びましたが、一週間後には、すいすいこげるようになりました。
自分でがんばって身につけたことは、くじで当たったものよりずっとうれしい。ショウタは、風を切って走りながらそう思ったのでした。
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