盗人を見て縄を綯う
(ぬすびとをみてなわをなう)

「盗人を見て縄を綯う」の意味

事が起きてからあわてて準備をすること。間に合わないことのたとえ。

「盗人を見て縄を綯う」の使い方

テストの前の晩になって教科書を開くなんて、盗人を見て縄を綯うようなものだ。

小学生に理解できる「盗人を見て縄を綯う」を使った物語

明日は、待ちに待った遠足の日です。ところが、夜の九時をすぎたころ、ダイチは大変なことに気づきました。持ち物の中に「水とう」と「しきもの」が入っていないのです。

ダイチはあわてて家じゅうをさがし回りました。水とうは台所の奥から見つかりましたが、しきものがどこにもありません。お店はもう閉まっています。

「どうして前もって準備しておかなかったの」。お母さんはあきれながらも、古いバスタオルを出してくれました。

お父さんは笑いながら言いました。「盗人を見て縄を綯うとは、このことだな。泥棒が来てからあわてて縄を作っても、間に合わないだろう。準備は前もってするものだよ」。

ダイチは、明日の朝になってから気づいていたらと思うと、ひやりとしました。

次の日、遠足はとても楽しいものになりました。けれど、友だちのしきものの横でバスタオルを広げながら、ダイチは少しはずかしくなりました。

家に帰ると、ダイチはさっそく、次の遠足の持ち物を紙に書いて、かべにはりました。もう盗人を見て縄を綯うようなことはしないぞ、と心に決めたのでした。

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