武士は食わねど高楊枝
(ぶしはくわねどたかようじ)

「武士は食わねど高楊枝」の意味

貧しくても気位を高く持ち、ゆったりと振る舞うこと。また、やせがまんをすること。

「武士は食わねど高楊枝」の使い方

兄はおこづかいがなくなっても「別にほしくない」と言っている。武士は食わねど高楊枝だ。

小学生に理解できる「武士は食わねど高楊枝」を使った物語

タクミのおじいちゃんは、昔気質の人です。ある日、家族で旅行に出かけたとき、高速道路が渋滞して、お昼ごはんを食べるお店にたどり着けませんでした。

車の中で、みんなのおなかがぐうぐう鳴り始めました。タクミが「おなかすいたあ」と言うと、お母さんも「わたしも」と笑いました。

ところが、おじいちゃんだけは、背筋をぴんとのばして、窓の外の景色をながめています。「わしは平気だ。朝ごはんをしっかり食べたからな」。

お父さんが小さな声で、タクミに言いました。「おじいちゃんは、武士は食わねど高楊枝だね。本当はおなかがすいているのに、平気な顔をしているんだよ」。

武士は食わねど高楊枝。貧しくて食べられなくても、食べたあとのように楊枝を使って、ゆったりかまえているという意味だそうです。

そのとき、おじいちゃんのおなかが、ひときわ大きく「ぐうう」と鳴りました。車の中は大笑いになりました。おじいちゃんも、照れくさそうに笑いました。

ようやくサービスエリアに着くと、おじいちゃんはだれよりも先に、大盛りのうどんをたのんでいたのでした。

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