故事成語辞典
何かに夢中になったり、ひどく興奮したりして、正しい判断ができなくなること。
試合に夢中になり、前後を忘れて大声で応援した。
コウタのクラスでは、休み時間にドッジボールの試合をしていました。あと一人当てれば勝ちという場面で、コウタにボールが回ってきました。勝ちたい気持ちでいっぱいになったコウタは、前後を忘れて、思い切りボールを投げました。ところが、ボールは相手チームの子ではなく、通りかかった一年生の背中に当たってしまったのです。一年生はびっくりして、泣き出してしまいました。コウタは、はっとわれに返りました。試合に夢中になるあまり、まわりがまったく見えていなかったのです。コウタはすぐに一年生のところへかけより、「ごめんね、痛かったよね」とあやまりました。そして、保健室までいっしょに歩いていきました。さいわい、けがはありませんでした。教室にもどると、担任の先生が言いました。「勝ちたい気持ちは大切だけど、前後を忘れるほど夢中になると、思わぬことが起きるんだよ」。コウタは深くうなずきました。勝つことよりも、だれかを傷つけないことのほうが、ずっと大切だと感じたのです。次の日から、コウタはボールを投げる前に、一度まわりを見るようにしました。どんなに夢中になっても、前後を忘れないようにしようと決めたのでした。
コウタのクラスでは、休み時間にドッジボールの試合をしていました。あと一人当てれば勝ちという場面で、コウタにボールが回ってきました。
勝ちたい気持ちでいっぱいになったコウタは、前後を忘れて、思い切りボールを投げました。ところが、ボールは相手チームの子ではなく、通りかかった一年生の背中に当たってしまったのです。
一年生はびっくりして、泣き出してしまいました。コウタは、はっとわれに返りました。試合に夢中になるあまり、まわりがまったく見えていなかったのです。
コウタはすぐに一年生のところへかけより、「ごめんね、痛かったよね」とあやまりました。そして、保健室までいっしょに歩いていきました。さいわい、けがはありませんでした。
教室にもどると、担任の先生が言いました。「勝ちたい気持ちは大切だけど、前後を忘れるほど夢中になると、思わぬことが起きるんだよ」。
コウタは深くうなずきました。勝つことよりも、だれかを傷つけないことのほうが、ずっと大切だと感じたのです。
次の日から、コウタはボールを投げる前に、一度まわりを見るようにしました。どんなに夢中になっても、前後を忘れないようにしようと決めたのでした。
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