前後を忘れる(ぜんごをわすれる)

「前後を忘れる」の意味

何かに夢中になったり、ひどく興奮したりして、正しい判断ができなくなること。

「前後を忘れる」の使い方

試合に夢中になり、前後を忘れて大声で応援した。

小学生に理解できる「前後を忘れる」を使った物語

コウタのクラスでは、休み時間にドッジボールの試合をしていました。あと一人当てれば勝ちという場面で、コウタにボールが回ってきました。

勝ちたい気持ちでいっぱいになったコウタは、前後を忘れて、思い切りボールを投げました。ところが、ボールは相手チームの子ではなく、通りかかった一年生の背中に当たってしまったのです。

一年生はびっくりして、泣き出してしまいました。コウタは、はっとわれに返りました。試合に夢中になるあまり、まわりがまったく見えていなかったのです。

コウタはすぐに一年生のところへかけより、「ごめんね、痛かったよね」とあやまりました。そして、保健室までいっしょに歩いていきました。さいわい、けがはありませんでした。

教室にもどると、担任の先生が言いました。「勝ちたい気持ちは大切だけど、前後を忘れるほど夢中になると、思わぬことが起きるんだよ」。

コウタは深くうなずきました。勝つことよりも、だれかを傷つけないことのほうが、ずっと大切だと感じたのです。

次の日から、コウタはボールを投げる前に、一度まわりを見るようにしました。どんなに夢中になっても、前後を忘れないようにしようと決めたのでした。

「前後を忘れる」の例文

  • 応援しているチームが優勝した夜、父は前後を忘れて、パジャマのまま外へ飛び出した。
  • クレーンゲームに夢中になった兄は、前後を忘れて、その月のおこづかいを全部使ってしまった。
  • めずらしいくわがたを見つけた祖父は、前後を忘れて、ぬかるんだやぶの中まで追いかけていった。

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