弓を引く(ゆみをひく)

「弓を引く」の意味

目上の人や、お世話になった人に逆らうこと。

「弓を引く」の使い方

物語の主人公は、育ててくれた親分に弓を引くことになった。

小学生に理解できる「弓を引く」を使った物語

むかしむかし、ある村に、腕のいい大工の親方がいました。親方は、身寄りのない少年を弟子に取り、何年もかけて、大工の仕事を一から教えました。

少年は、親方のおかげで、りっぱな大工に育ちました。ところが、一人前になったとたん、少年は親方のもとを飛び出し、となり村で自分の店を開きました。そして、親方のお客さんに「わたしのほうが安く仕事をします」と言って回ったのです。

村の人たちは、ひそひそと話しました。「あれだけ世話になった親方に弓を引くなんて」。

ところが、少年の店は、すぐにうまくいかなくなりました。安さばかりを考えて、仕事が雑になってしまったのです。お客さんは、一人、また一人と、親方のところへもどっていきました。

困りはてた少年は、ある日、親方の家の前に立ちました。「親方、わたしはお世話になったあなたに弓を引くようなことをしてしまいました。どうか、もう一度、仕事を教えてください」。

親方は、しばらくだまっていましたが、やがて言いました。「わかればいい。明日から、また朝早く来なさい」。

それから少年は、親方のもとでもう一度修業をやり直しました。そして、親方の仕事をていねいに受けつぐ、村一番の大工になったそうです。

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