昔々、ある森のなかに小さな虫たちが住んでいました。この森には、色とりどりの昆虫がいて、みんな仲良く暮らしていました。しかし、その中に一匹だけ、自分のことばかり考えるずうずうしい虫がいました。名前は「ムシムシ」と言い、いつも他の虫たちのことを考えずに、自分の都合ばかりを優先していました。
ある日、ムシムシは森の中でおいしい食べ物を見つけました。ムシムシは興奮して、すぐにその食べ物を食べ始めましたが、周りの虫たちはまだそれを見つけていませんでした。ムシムシは、他の虫たちが来る前に自分だけで食べ尽くそうとしました。しかし、他の虫たちもお腹が空いていたので、すぐにやってきました。
「ムシムシ、私たちにも分けて!」と他の虫たちが頼みましたが、ムシムシは「自分が見つけたんだから、僕が全部食べる!」と言い張りました。その瞬間、みんなはがっかりしました。ムシムシは、自分だけの都合で行動していたため、仲間たちがどんどん離れていくことに気づいていなかったのです。
その後、ムシムシは一人ぼっちになってしまいました。仲間たちは、彼が自分勝手に行動したことを許せず、彼を避けるようになりました。すると、ムシムシは食べ物を見つけても、一緒に分けてくれる友達がいないことに気づき、初めて自分の行動を反省しました。こうして、虫たちの森では「虫がいい」という言葉が生まれ、自分の都合ばかりを考えず、みんなで助け合うことの大切さが教えられるようになったのです。