虎の威を借る狐
(とらのいをかるきつね)

「虎の威を借る狐」の意味

強い者の力をたよりにして、いばる者のたとえ。

「虎の威を借る狐」の使い方

兄の名前を出していばるなんて、虎の威を借る狐みたいだよと弟に言った。

小学生に理解できる「虎の威を借る狐」を使った物語

五年生のコウジのクラスには、ユウタという男の子がいます。ユウタのお兄さんは中学生で、地域のサッカーチームのキャプテンをしています。

最近、ユウタは休み時間に校庭のいちばんいい場所を一人じめして、ほかの子に「どいてよ。ぼくのお兄ちゃん、強いんだからね」と言うようになりました。

はじめのうちは、みんなしかたなく場所をゆずっていました。でも、だんだんとユウタのまわりから人がいなくなっていきました。

ある日、コウジは思い切ってユウタに言いました。「強いのはお兄さんで、ユウタじゃないよね。お兄さんの名前を出していばるのは、虎の威を借る狐みたいだよ」

ユウタは、顔を赤くしてだまってしまいました。その夜、ユウタがお兄さんにそのことを話すと、お兄さんは「ぼくの名前を使って、いばったりするなよ。自分の力でがんばれ」と言ったそうです。

次の日、ユウタはクラスのみんなに「いばってごめん」とあやまりました。それからユウタは、校庭の場所をみんなで順番に使うようにしました。虎の威を借る狐をやめたユウタは、前よりずっと友だちがふえました。

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