ある日、元気いっぱいの小学生のケンジは、友達から聞いた素敵な話にワクワクしていました。「あの新しいアイスクリーム屋さん、すごく美味しいんだって!」友達は目を輝かせて言いました。ケンジは、そのアイスクリームがどんな味か想像するだけで、口の中が甘いものでいっぱいになるようでした。彼はすぐにその店に行くことを決めました。
アイスクリーム屋さんに着くと、目の前には長い行列ができていました。ケンジの心は一瞬、がっかりしましたが、友達の言葉を思い出し、待ってでも食べたいと思いました。「聞いて極楽だ」とはこのことかもしれない! 彼は列に並び、待つことにしました。しかし、なかなか進まない列に、次第に不安がよぎります。
「こんなに待つなら、他の店に行けばよかったかな…」ケンジはそう思い始めました。周りの人たちも、待ちくたびれた様子でため息をついています。アイスクリームの甘い香りが漂ってくる中、彼は「聞いて極楽見て地獄」という言葉を思い出しました。美味しいアイスクリームを期待してやって来たのに、長い列に並ばされている自分は、まさに地獄のような気分です。
ようやく前に進み、アイスクリームを手に入れたケンジは、その瞬間、全ての苦労が報われるかのように笑顔になりました。「やっぱり美味しい!」彼は思わず声を上げました。待った甲斐があったと感じましたが、次回はもう少し早めに行こうと心に決めました。待っている間の辛さと、食べた後の幸せを思い返しながら、ケンジは「聞いて極楽見て地獄」という教訓をしっかりと心に刻んだのでした。