有明の つれなく見えし 別れより
暁ばかり 憂きものはなし
( 壬生忠岑:みぶのただみね )

よみかた

ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし

歌の意味

あの時、明け方の月が私に対してあまりにも冷淡に見えたあの日以来、夜明け前の時間ほど、憂鬱で辛いものはなくなってしまいました。

詩の背景

恋人との別れを象徴する夜明け前の月が、まるで自分を冷たくあしらうかのように見えたという切ない心情を詠んでいます。

別離の記憶と結びついた「暁」という時間が、作者にとって最も憂鬱で辛いものになってしまったという深い悲しみが表現されています。

「壬生忠岑:みぶのただみね」は何をした人?

壬生忠岑(生年不詳)は、三十六歌仙のひとりに数えられる歌人です。

壬生忠見の父であり、優れた歌才で知られています。

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