淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
いく夜寝覚めぬ 須磨の関守
( 源兼昌:みなもとのかねまさ )

よみかた

あは(わ)ぢ(じ)しま かよふ(う)ちどりの なくこえに いくよねざめぬ すまのせきもり

歌の意味

淡路島から海を渡ってやってくる千鳥の物悲しい鳴き声を聞いて、須磨の関守である私は、いったい何度夜中に目を覚ましたことだろう。

詩の背景

須磨の関守という孤独な立場に身を置き、淡路島から吹き抜ける寒風の中で千鳥の鳴き声を聞きながら、愛しい家族を遠く離れた寂寥感と切ない夜の情景をしみじみと描き出しています。

「源兼昌:みなもとのかねまさ」は何をした人?

源兼昌(生没年不詳)。

醍醐、鳥羽天皇のころに、文士として活躍した。

くわしい経歴は不明。

彼は平安時代中期から後期にかけて宮廷社会で活動した歌人であり、数々の歌合や歌会に参画してその優れた才能を発揮しました。

当時の和歌壇において高い教養と洗練された表現力を持ち、古典文学への深い造詣に裏打ちされた情感豊かな作品の数々は、多くの人々の心を打ちました。

詳しい経歴は伝えられていないものの、その洗練された筆致は後世の歌集にも多く採録され、平安の風雅を伝える重要な足跡として今なお高く評価されています。

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