瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
( 崇徳院:すとくいん )

よみかた

せをはやみ いは(わ)にせかるる たきがは(わ)の われてもすえに あはむ(わん)とぞおもふ(う)

歌の意味

川瀬の水流が非常に早いため、岩にせき止められた急流がいったんは二手に分かれても、最後にはまたひとつに合流するように、私たちは今はたとえ引き離されても、将来は必ず再び一緒になろうと強く決意しているのです。

詩の背景

岩にせき止められて一時的に引き裂かれながらも最後には再び一つに合流する滝川の水に自らの運命と強い恋心を重ね合わせ、過酷な現実の中でも決して失うことのない不変の契りと再会への切実な願いをドラマチックに表現しています。

「崇徳院:すとくいん」は何をした人?

崇徳院(1119年〜1164年)。

鳥羽天皇の第一皇子で第75代天皇。

5歳で即位し、22歳で近衛天皇に位をゆずる。

彼は若くして帝位に就いたものの、その治世やその後の人生は父親である鳥羽上皇との確執や政争に大きく翻弄されることになりました。

特に保元の乱の敗北によって讃岐国へと流され、失意のなかでその生涯を閉じるという悲劇的な運命をたどりました。

しかし、その卓越した歌人としての才能や、数々の苦難のなかで詠まれた情熱的かつ哀切に満ちた和歌の数々は、日本の文学史において極めて重要な輝きを放ち続けています。

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