長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は 物をこそ思へ
( 待賢門院堀河:たいけんもんいんほりかわ )

よみかた

ながからむ(ん) こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ(え)

歌の意味

私のことを末長く愛し続けてくれるというあなたの本当の心が分からないまま、今朝こうしてあなたと別れたので、乱れた黒髪のように私の心も乱れに乱れて、深く思い悩んでいます。

詩の背景

愛する男性が帰った後の満たされない虚しさと、男性の真心を測りかねる切なさを、乱れた黒髪という視覚的なモチーフに重ね合わせて鮮烈に表現しています。

「待賢門院堀河:たいけんもんいんほりかわ」は何をした人?

待賢門院堀河(生没年不詳)。

藤原仲実の皇女、令子内親王に仕えたあと、待賢門院に仕え、「堀河」と呼ばれた。

宮廷の主要な歌合や歌壇において優れた作品を数多く残し、当時の一流歌人としてその名声を高めました。

繊細で情趣あふれる表現力と豊かな感性は、恋の機微や女性特有の切ない心情をリアルに描き出し、多くの人々の心を打ちました。

彼女の残した和歌は、平安時代末期の洗練された雅な文化のなかでひときわ輝きを放ち、後世の歌集にも多く採録されるなど、時代を超えて高く評価され続けています。

慣用句 学習用問題