昔々、青々とした森や美しい山々が広がる村がありました。その村の子どもたちは、毎日森の中で遊ぶのが大好きでした。ある日、村の子どもたちは、いつも遊ぶ場所とは違う、ちょっとさびしい場所を見つけました。そこには、元気な木は一本もなく、ただ枯れた木が一本だけ立っているだけでした。
「ここはなんだかつまらない場所だね」と一人の子どもが言いました。すると、別の子が「でも、枯れ木があるおかげで、少しはにぎやかに見えるよ」と言いました。この言葉にみんなは納得しました。確かに、ただの広い空間よりも、枯れた木があることで、なんとなく景色が豊かに感じられるのです。
そこで、子どもたちはその枯れ木を中心にして遊び始めました。枯れ木の周りでかくれんぼをしたり、枯れ木を使って独自の遊びを考えたりしました。たとえ枯れ木が役に立たないように見えても、子どもたちにとってはその場所がとても楽しい場所になったのです。
このように、枯れ木であってもあることで、みんなの心が少し温かくなったのです。「役に立たないものでも、ないよりはまし」という教訓が、子どもたちの心にしっかりと刻まれました。それ以来、彼らはどんな場所でも楽しむ術を学び、もっと広い視野で世界を楽しむことができるようになったのです。