昔々、ある村に一人の少年がいました。彼は夜空の美しい星を見上げるのが大好きでした。星たちは彼にとって、まるで友達のような存在で、彼は毎晩、星に願い事をするのが楽しみでした。そして、ある晩、彼は特別なことを考えました。『星たちにお願いしたら、夢が叶うかもしれない!』と。
次の日、少年は学校に行くと、友達と遊ぶことを忘れて、星のことばかり考えていました。教室では、先生が授業をしていましたが、彼は窓の外を見ながら、星のことを思い巡らせていました。友達は彼に「どうしたの?」と尋ねましたが、彼は「星が僕に話しかけてくれるんだ!」と夢中になりすぎて答えることができませんでした。
時が経つにつれ、少年は学校の勉強や友達との遊びを忘れ、夜空の星にばかり目を向けていました。村の人々も心配し、少年に「もっと現実を見た方がいいよ」と言いましたが、彼は耳を貸しませんでした。星たちとの会話に夢中になりすぎて、周りの大切なことを見失ってしまったのです。
ある晩、星たちが少年のところに現れました。「君は夢中になりすぎて、他のことを忘れているね。大事なのは、現実もちゃんと見つめることだよ」と教えてくれました。少年はその言葉を聞いて、初めて自分が「うつつを抜かしていた」と気づきました。それからは、星を見上げつつも、学校や友達との時間を大事にするようになったのです。