故事成語辞典
目上の人や力の強い者に、逆らうこと。
弟は、最近何かと父に楯突くようになった。
中学一年生のコウジは、野球部に入っています。野球部には、厳しいことで有名な三年生のキャプテンがいました。ある日の練習で、キャプテンが一年生に言いました。「今日は、一年生だけでグラウンドを十周走れ」。けれど、その日はとても暑く、すでに何人かの一年生がふらふらしていました。コウジは、思い切ってキャプテンの前に出ました。「キャプテン、今日はとても暑いので、水を飲む時間をとってから走らせてもらえませんか」。まわりの一年生は、はらはらしながら見ていました。三年生のキャプテンに楯突くなんて、だれもしたことがなかったからです。キャプテンは、しばらくコウジの顔を見ていましたが、やがて言いました。「たしかに、今日は暑いな。全員、まず水を飲んで休め」。練習のあと、キャプテンがコウジに声をかけました。「楯突くのは勇気がいっただろう。でも、言ってくれてよかったよ。みんなの体のことを考えてくれたんだな」。コウジはほっとしました。目上の人に逆らうのはこわかったけれど、正しいと思うことを、ていねいに伝えてよかったと思ったのでした。
中学一年生のコウジは、野球部に入っています。野球部には、厳しいことで有名な三年生のキャプテンがいました。
ある日の練習で、キャプテンが一年生に言いました。「今日は、一年生だけでグラウンドを十周走れ」。けれど、その日はとても暑く、すでに何人かの一年生がふらふらしていました。
コウジは、思い切ってキャプテンの前に出ました。「キャプテン、今日はとても暑いので、水を飲む時間をとってから走らせてもらえませんか」。
まわりの一年生は、はらはらしながら見ていました。三年生のキャプテンに楯突くなんて、だれもしたことがなかったからです。
キャプテンは、しばらくコウジの顔を見ていましたが、やがて言いました。「たしかに、今日は暑いな。全員、まず水を飲んで休め」。
練習のあと、キャプテンがコウジに声をかけました。「楯突くのは勇気がいっただろう。でも、言ってくれてよかったよ。みんなの体のことを考えてくれたんだな」。
コウジはほっとしました。目上の人に逆らうのはこわかったけれど、正しいと思うことを、ていねいに伝えてよかったと思ったのでした。
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