立つ瀬がない(たつせがない)

「立つ瀬がない」の意味

自分の立場がなくなって、面目が立たないこと。

「立つ瀬がない」の使い方

弟のために言ったのに、本人に否定されて、ぼくは立つ瀬がなかった。

小学生に理解できる「立つ瀬がない」を使った物語

カズヤのクラスでは、合唱コンクールの練習をしていました。指揮者に選ばれたのは、カズヤです。

ある日の練習で、カズヤは「みんな、もっと大きな声で歌おうよ」と言いました。ところが、伴奏をしているミサキが言いました。「大きな声だけじゃだめだと思う。きれいにそろえることのほうが大事だよ」。

クラスのみんなは、ミサキの意見に賛成しました。カズヤは、自分の言ったことが全部ひっくり返されたようで、立つ瀬がない思いをしました。指揮者なのに、自分の考えはまちがっていたのかと、はずかしくなったのです。

練習のあと、カズヤがしょんぼりしていると、担任の先生が声をかけてくれました。「さっきは立つ瀬がなかったね。でも、大きな声で歌おうというカズヤくんの意見も、まちがいじゃないよ」。

先生は続けました。「きれいにそろえたうえで、大きな声で歌えたら、もっとすてきな合唱になると思わない?」。

次の日、カズヤはミサキに相談しました。そして、二人で練習の計画を立て直しました。最初はそろえる練習、そのあとで声を大きくする練習をすることにしたのです。

コンクールの日、カズヤたちのクラスは、みごと金賞をとりました。立つ瀬がないと思った日のことも、今ではいい思い出になったのでした。

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