きびすを返す(きびすをかえす)

「きびすを返す」の意味

来た道を引き返すこと。

「きびすを返す」の使い方

忘れ物に気づいて、きびすを返して家にもどった。

小学生に理解できる「きびすを返す」を使った物語

日曜日、ナツキはお母さんといっしょに、駅前のデパートへ買い物に出かけました。家を出て、十分ほど歩いたときのことです。

「あっ、図書館に返す本を忘れた!」。ナツキは、思わず声をあげました。今日が返却の期限なのです。デパートの帰りに、図書館に寄るつもりでした。

お母さんは、時計を見て言いました。「まだ時間があるから、取りに帰りましょう」。二人はきびすを返して、来た道をもどりました。

家に着くと、本はげんかんのくつ箱の上に置いてありました。ナツキは、本をしっかりとかばんに入れて、もう一度出発しました。

ところが、今度は五分ほど歩いたところで、お母さんが立ち止まりました。「あら、お財布を台所に置いてきたわ」。

二人は顔を見合わせて、ふき出しました。そして、もう一度きびすを返して、家に帰りました。

三度目の出発のとき、二人は、げんかんの前で持ち物を一つずつ確かめました。「本、よし。お財布、よし。かさ、よし」。

その日の買い物は、予定よりずいぶんおそくなりましたが、ナツキはとても楽しい一日だったと思いました。それから、ナツキの家では、出かける前に持ち物を確かめるのが決まりになったのでした。

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