ある日の休み時間、ショウタたちは教室で、紙ひこうきをだれがいちばん遠くまで飛ばせるか競争をしていました。
みんなが投げた紙ひこうきは、教室の真ん中あたりでふらふらと落ちていきます。ショウタのひこうきも、黒板の前までがやっとでした。
そこへ、いつもはおとなしいリクが、自分で折った紙ひこうきを持ってきました。リクがそっと手をはなすと、紙ひこうきはすうっと教室のうしろまで飛び、そのままろうかへ出ていきました。
ショウタたちは、呆気にとられて、ろうかのほうを見つめていました。だれも、しばらく声が出ませんでした。
「どうやって折ったの?」と、みんながリクのまわりに集まりました。リクは「図書館の紙ひこうきの本で、折り方を覚えたんだ」と、少していれながら教えてくれました。
次の休み時間、クラスのみんなはリクに教わりながら、新しい紙ひこうきを折りました。最初に呆気にとられたショウタも、今度は教室のうしろまで飛ばすことができ、リクと顔を見合わせて笑いました。